BASEのネットショップで集客や広告費用対効果に悩む運営者にとって、アフィリエイトは有効な解決策です。
アフィリエイトは成功報酬型なので、無駄なコストを抑えながら新規顧客を獲得することができます。
BASEのアフィリエイトのやり方は大きく2つで、ASPを利用して手軽に始める方法と自社でアフィリエイトシステムを構築する方法です。
ASPを使えば低コスト短期間で始めることができます。自社システムは長期的な利益率や自由度を高めらますが、開発や運用に手間とコストがかかります。
この記事では、BASEでアフィリエイトを導入する具体的な方法とそれぞれのメリット・デメリットを解説します。
BASEでアフィリエイトを導入し、売り上げを伸ばすための参考にしてください。
目次
BASEでアフィリエイトは可能!
BASEでアフィリエイトを導入することは可能です。
ですが、BASEではアフィリエイトに必要な、
- アフィリエイトリンク
- 計測タグ
- 管理システム
といったアフィリエイトに必要な仕組みがそろっていません。そのため、「HTMLタグ管理 App」と「広告効果測定 App」を使って機能を代替的に実装する必要があります。
具体的にBASEでアフィリエイトを導入するためには、以下の2つのAppをインストールします。
- HTMLタグ管理 App
ショップの全ページ、または特定のページ(サンクスページなど)にHTMLタグを挿入できる。これにより計測タグを設置する場所を確保する - 広告効果測定 App
Googleアナリティクスなどの広告効果を測定するためのApp。アフィリエイターごとに異なる計測タグを発行し、成果を測定するのに活用する。
BASEはアフィリエイトを導入する専用の機能はありませんが、「HTMLタグ管理 App」と「広告効果測定 App」を組み合わせることで、計測タグとアフィリエイトリンクの仕組みを独自に実装できます。
これによって、アフィリエイターごとに成果を測定し、報酬を管理することが可能です。手軽に始めたい場合は、ASPの利用も検討するとよいでしょう。
アフィリエイトは成果報酬型広告で、購入や申込が発生した時のみ報酬を支払う仕組みです。
広告費を無駄にせず成果に直結できるので、低予算で集客したいBASEショップに向いています。
BASEはAppsを通じてタグ挿入・計測が可能です。具体的には、以下の手順になります。
- ASPから提供されるクリック計測タブをBASEの管理画面からHTMLタグ管理Appのカスタムタグに設置
場所:BASE管理画面 → 「HTMLタグ管理 App」→「カスタムタグ」 - コンバージョン計測用のタグをBASEの管理画面から広告効果測定Appに設置
場所: BASE管理画面 → 「広告効果測定 App」→「その他のタグ」 - BASEの注文情報(注文IDや購入金額)をASPに連携させるため、タグ内の該当箇所をBASEの変数に置き換える
BASEにはアフィリエイト専用の機能がありませんが、「HTMLタグ管理 App」でクリック計測タグを、「広告効果測定 App」でコンバージョン計測タグを設置するという、2つのAppを使い分けることで、アフィリエイトシステムを構築することが可能となります。
BASEで低予算で効果的な集客を目指したいなら、アフィリエイトの導入を検討しましょう。
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BASEでアフィリエイトをする方法は大きく2つ
BASEでアフィリエイトを導入する方法は大きく分けて
- ASPを利用する方法
- 自社でアフィリエイトシステムを導入する方法
の2つです。
それぞれの特徴とメリット・デメリットや向いている人を比較してみましょう。
方法 | メリット | デメリット | 向いている人 |
---|---|---|---|
ASPを利用 | ・初期費用が抑えられる ・既存アフィリエイターをすぐ活用できる | ・ASP手数料がかかる ・ショップ独自の裁量は限定的 | スモールスタートしたい個人/小規模店舗 |
自社システム導入 | ・報酬設計を自由に設定可能 ・長期的に手数料を抑えられる | ・初期導入コストが高い ・アフィリエイター募集を自力で行う必要 | ある程度売上基盤があり、自社ファンを活用したい店舗 |
ASPを利用する最大のメリットは既存のアフィリエイターネットワークを活用できることです。
初期費用を抑えてシステムも任せることができるので手間をかけずに手軽に始めたい場合に最適です。ですが、手数料がかかり機能に制限があることはデメリットといえます。
自社で運用する方法は、報酬設計が柔軟で長期的に自由度と収益性を高めたい場合に適しています。
初期費用や手間がかかることや、アフィリエイター募集を自力で行う必要があるなどのデメリットがありますが、長期的に自社でアフィリエイトを強化したい企業に選ばれています。
どちらの方法を選ぶかはコストと手間のどちらを優先するかで決めると良いでしょう。
ASPを利用する
BASEのアフィリエイトで最も一般的なのはASP(アフィリエイトサービスプロバイダー)利用です。
ASPを利用する方法が最もスピーディーで低リスクです。
これは、ASPはアフィリエイト運営に必要な機能
- アフィリエイターのネットワーク
- 不正対策
- 成果管理の仕組み
をすべて備えているからです。
ゼロからシステムを構築したりアフィリエイターを探す手間がなく、タグ設置を行うだけで始めることができます。
「A8.net」「afb」「バリューコマース」など大手ASPに登録し、アフィリエイト広告として商品を掲載します。既存のアフィリエイターが多いので、短期間で拡散を狙うことが可能です。
その一方で、アフィリエイト手数料が月額5万円かかるASPもあります。使用料は売り上げが伸びるほど金額が膨らみ、長期的にアフィリエイトを展開したい場合にはコスト効率が悪くなる可能性があります。
また、機能やデザインの制限があるのでブランド独自の戦略が立てにくくなるのはデメリットでしょう。
アフィリエイトに慣れていない段階なら、まずは月額費用が安いASPを利用するのがおすすめです。どのメディアから成果が生まれるか、どの商品がアフィリエイトと相性が良いかなど検証することが可能だからです。
売り上げ規模が拡大し、ASPの手数料の削減や特定メディアとの関係強化などの目的が生まれたなら自社システムの導入も視野に入れていくとよいでしょう。

大手ASPを利用しても商品が売れるようになるには難しいとお考えください。有名な商品や固定のファンがいる商品を除き、アフィリエイターが取り扱ってくれない可能性が高いからです。
自社でアフィリエイトシステムやアプリを導入
BASEには標準で「アフィリエイトタグ」や「アフィリエイトリンク」を生成する機能はありません。ですが、外部アプリやシステムを組み合わせることで、自社専用のアフィリエイト仕組みを構築できます。
代表的なものに
- Affilicode(アフィリコード)
- Dairin(ダイリン)
- Successfee(サクセスフィー)
があります。
これらのサービスは、アフィリエイトに必要な機能(トラッキング・報酬計算・アフィリエイター管理など)を提供し、BASEに専用のタグを設置することで連携が可能です。
ASPを介さないため高額な手数料を支払う必要がなく、自社で自由に報酬体系やキャンペーンを設計できるので柔軟で費用を抑えた運用が可能になります。
その一方で、ASPのように多数のアフィリエイターが登録しているわけではないため、自力でアフィリエイターを開拓しなければなりません。ブランドの認知度が低い場合は、提携パートナーを見つけるのが非常に困難です。
自社アフィリエイトシステムの導入には、アフィリエイターの採用が難しいことや継続的な人的リソースが課題となり、導入を見送る企業は少なくありません。
しかし、これらの懸念を乗り越えれば、コスト削減、高い自由度、そして自社データの有効活用といった、ASPにはない大きなメリットを享受できます。
自社アフィリエイトシステムの導入には、成功報酬型パートナー契約をオンラインで締結し、売上に応じたマージンを自動振込する 「Successfee」をおすすめします。
Successfeeは成功報酬型の業務提携を簡単かつ安価に実現するクラウドシステムです。
多様な報酬体系を持つアフィリエイトプログラムにおける複雑な計算を自動化することで、正確性と信頼性を高めるサポートを提供します。
アフィリエイトメディアとコネがあるなら自社運用が可能
有力なメディアやインフルエンサーとのコネクションがある場合は、ASPを介さずに直接契約を結ぶ自社運用は非常に効果的な戦略となります。
アフィリエイトの自社運用において、アフィリエイターの集客は最も困難なハードルであるからです。
ASPを利用する最大のメリットは、すぐに多くのアフィリエイターに自社商品を告知できることです。
ですが、ASPを利用するとアフィリエイターへの報酬に加えて高額な手数料を払わなければなりません。直接契約ならこの手数料が不要になります。
その分をアフィリエイターへの報酬に上乗せしてさらに拡販したり、他の広告を実施して売り上げを伸ばすことができます。
アフィリエイトの成果が出せるかは、アフィリエイターにかかっているといっても過言ではありません。いかにして有力なアフィリエイターと提携できるかを検討してください。

アフィリエイトはブログ・比較サイト・ポイントサイトなどが中心でしたが、昨今はInstagramやYoutubeなどのSNSが非常に伸びています。
ASPを利用してアフィリエイトを実施する手順
ASPを利用してBASEにアフィリエイトを導入する流れは次の通りです。
- ASPやシステム(アプリ)の契約
- アフィリエイト計測タグをサイトに設置
- アフィリエイトメディアと提携
- アフィリエイトメディアにアフィリエイトURL発行
- 計測を検証後に開始
BASEと連携可能なASP・アフィリエイトアプリを導入する手順を確認していきましょう。
ASPやシステム(アプリ)の契約
BASEと連携可能なASPまたはアフィリエイトアプリを選んで契約します。
など、国内の主要ASPはBASEとの連携実績があります。
各ASPの特徴(得意なジャンル・月額費用・初期費用など)を比較して、ショップに合ったASPを選びましょう。
選んだASPの公式サイトから広告主(マーチャント)として登録します。登録後、BASEのショップを広告案件としてASPのシステムに登録します。
アフィリエイト計測タグをサイトに設置
アフィリエイトの成果を正確に計測するために、ASPから提供される計測タグをBASEショップに設置します。
ASPの管理画面で「コンバージョンタグ(計測タグ)]」は取得することができます。
タグは通常HTMLコードの形式をしています。BASEショップの「購入完了ページ」(サンクスページ)に設置しましょう。
計測タグを設置すると、購入が完了した時点でタグが作動し、成果情報がASPに送信されるようになります。
アフィリエイトメディアと提携
タグの設置ができたら商品を宣伝してくれるアフィリエイターからの提携申請を待ちましょう。ASPの管理画面に、アフィリエイターから提携申請が届きます。
アフィリエイターのブログやWebサイトの内容や獲得実績を確認し、審査してから承認します。
承認することでアフィリエイターに自社商品を紹介してもらえるようになります。
アフィリエイトメディアにアフィリエイトURL発行
提携が完了したアフィリエイターには、専用のリンク(アフィリエイトURL)が発行されます。
アフィリエイターはASPの管理画面からショップのアフィリエイトURLを取得し、このURLをアフィリエイターのサイトやSNSに掲載します。
そのリンク経由でユーザーが購入するとシステムが成果として記録します。
計測を検証後に開始
本格的な運用を始める前に必ずテスト購入を行って、計測が正しく機能しているか確認することが大切です。アフィリエイトのトラブルの多くが計測ミスだからです。
テスト購入をして正確に成果としてカウントされるか、タグの設置場所や設定に問題がないか確認します。
この検証を怠ると、成果の計測ミスが発生しアフィリエイターからの信頼を失う原因となってしまいます。

繰り返しですが、ASPと契約しても必ずアフィリエイターと提携できるとは限りません。提携できても売れるとは限らないため、過剰な期待は禁物です。
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BASEのアフィリエイトで成功するコツ
BASEのアフィリエイトで成功するコツを3つ紹介します。
- インフルエンサーに営業する
- アフィリエイターに選ばれる魅力的な商品
- 魅力的な報酬設定
優秀なアフィリエイターとどれだけ提携できるかで成果が大きく変わります。
アフィリエイターが成果につながりやすいと感じる商品は積極的に紹介してもらえるでしょう。
報酬設計と運用ルールを整備してモチベーションを維持し、安心して活動できる環境をアフィリエイターに提供することも成功のカギとなります。
インフルエンサーに営業する
優秀なアフィリエイターを確保することは成功のための重要なポイントです。
SNSインフルエンサーに商品を紹介してもらうと短期間でコンバージョンが期待できるからです。美容・ファッションなどは特に相性が良いジャンルです。
自社の魅力を理解してもらうために魅力的なリクルート用LPを作成し、「なぜこのプログラムに参加すべきか」を明確に伝えましょう。既存の有力メディアに直接連絡を取り、プログラムの参加を打診するのも有効です。
ASPの特別単価制度を活用して、通常よりも高い報酬を設定することで優秀なアフィリエイターを引きつけることも検討しましょう。

特別単価はアフィリエイターとの交渉に有力な手段です。アフィリエイターは基本的に売上が第一主義なので心得ておきましょう。
アフィリエイターに選ばれる魅力的な商品
アフィリエイターは「売れやすい商品」を好みます。これは成果につながりやすいからです。
- ターゲットが明確
- 口コミが豊富
- 差別化ポイントがある
- 価格がお得
といった商品ほど選ばれやすいです。
アフィリエイターが商品を紹介する際、ターゲットがはっきりしている商品は読者の心に響くかどうか判断しやすいからです。
口コミや評判が豊富であれば信頼性を訴求しやすいというメリットがあります。似たような商品が市場にある場合は、その商品ならではの差別化ポイントがあることも重要です。価格が安いと試しやすいので売れやすい傾向があります。
すぐに使える訴求資料をまとめて提供するなどは、アフィリエイターが成果を出しやすい環境を整えることにつながります。
アフィリエイターに売れると感じてもらい、積極的に紹介してもらえる商品であることもアフィリエイトの成功には大切です。
魅力的な報酬設定
アフィリエイターのモチベーションを維持するために、魅力的な報酬設計と運用ルールの整備は重要です。
報酬率を高めに設定することで、アフィリエイターが積極的に紹介してくれます。特に低価格商品の場合は10%以上の報酬が望ましいケースもあります。
ASPを利用する場合は、他社商品の料率を確認して、できるだけ報酬が劣らないようにするとよいでしょう。
また、承認のルールを明確にし公正な運用を心がけたり、定期的なコミュニケーションをとることも安心して活動できると判断してもらえるでしょう。
アフィリエイトで成果を出すには、アフィリエイターに紹介したいと思ってもらえる魅力を提示することが成功の最大のカギです。

自社商品の取り扱いに、色々と細かい条件をつけるとアフィリエイターが敬遠する可能性ががあるため、柔軟な対応と配慮も必要です。
BASEでアフィリエイトを導入する注意点
BASEでアフィリエイトを導入する際の注意点を確認しておきましょう。
- ASPと契約しても成果が出るとは限らない
- 集客方法はGoogle・Meta広告なども選択肢
- 集客はブログ・SNSも実装が好ましい
アフィリエイトは万能な集客方法ではありません。
アフィリエイトを軸にしながら、複数のチャネルを組み合わせるとよいでしょう。一つのチャネルがうまくいかなくても、別のチャネルで売上を支えることができるからです。
こうすることで、ビジネスの安定性を高め、長期的な成功へとつなげることができます。
ASPと契約しても成果が出るとは限らない
ASPに登録したからといって、すぐに売り上げが上がるわけではありません。アフィリエイターに選ばれなければ成果にはつながりません。
アフィリエイターに選ばれるためには、魅力的な案件であることをアピールしましょう。そのためには商品自体の魅力に加え、報酬設定の工夫が不可欠です。記事を書きやすいように素材を提供することも重要です。
数多くの広告案件の中から「売れる」と判断してもらえることがアフィリエイト成功の決め手となります。
集客方法はGoogle・Meta広告なども選択肢
集客方法は複数チャネルに分散させることも検討しましょう。アフィリエイトだけで集客することは基本的には難しいからです。
アフィリエイトは集客方法の一つに過ぎないので、余力があれば実施するくらいでも問題ありません。
Google広告やMeta広告(Facebook・Instagram広告)など有料広告を中心に実施することで、安定的に確実にユーザー層にアプローチできます。

コンバージョンを安定的に獲得するためにはWeb広告の実施は必須です。アフィリエイトはその成果が安定してからでも遅くはありません。
集客はブログ・SNSも実施が好ましい
BASEの「ブログ機能」やSNSを活用し、自社発信で情報拡散を行うことも効果的です。自社で発信する情報は、ユーザーの購入判断を後押しするからです。
安定した成果を出し、ブランドを長期的に成長させるためには、自社メディア(ブログ・SNSなど)による情報発信とアフィリエイトを組み合わせた、バランスの取れた集客戦略が不可欠です。
ブランドの信頼性を高め、アフィリエイターが紹介しやすくなるといった効果も期待できます。
自社ブログやSNSは即効性のある売り上げにはつながりにくいかもしれません。
ですがこれらはブランドの資産となり、アフィリエイトの効果を最大化し、長期的なブランド成長の土台を築くでしょう。
まとめ
BASEでアフィリエイトを導入することは可能です。
売り上げの増加のために、アフィリエイターと提携できる見込みがあればアフィリエイトの導入を検討しましょう。
BASEのアフィリエイトの導入は、最初は初期費用や開発コストを大幅に抑えられるASPの利用がおすすめです。
売り上げが安定して伸びてきたら、より高い自由度とコスト効率を求めて自社システム導入やアフィリエイターとの直接提携も検討しましょう。
アフィリエイトを成功させるには、システムを導入するだけでなく、「商品力」「報酬設計」「複数チャネルでの集客」が不可欠です。
自社システムの導入は高額な初期費用や継続的な人的リソースが課題となります。
「Successfee」は低コストで成功報酬型業務提携運用ツールを提供しています。
- 複雑な事務作業の自動化
- 「永続マージン」システム
- 多様なパートナーシップへの対応
- リアルタイムで確認できるダッシュボード
などの機能を通じ、EC事業者が新しい顧客を獲得し、売り上げアップのためのパートナーシップを効果的に構築・運用するサポートを行います。
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