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2025/12/27
  1. アフィリエイト広告

フューチャーショップのアフィリエイトとは|メリット・成功のコツを解説

フューチャーショップアフィリエイト

「ECサイトの集客力を高めたいけど広告費を固定で払うのはリスク……。」そんな悩みを持つEC事業者にとって、フューチャーショップのアフィリエイト機能は非常に相性の良い施策です。アフィリエイトは成功報酬型で無駄のない集客を実現しながら、パートナーを通じて継続的な売上を作ることができるからです。

 

アフィリエイトの方法としては、ASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダ)を利用する方法と自社アフィリエイトシステムを導入する方法があります。フューチャーショップは主要ASPの専用マニュアルや設定ガイドが整備されているので、初心者でも迷うことなく導入することができます一方で、自社アフィリエイトシステムを導入すれば、自社に合わせて柔軟な運用も可能になります。

 

フューチャーショップのアフィリエイト機能は、ASPとの連携がしやすく、管理画面上で成果を一元管理できる点が大きなメリットです。ですが、タグの仕様や管理画面の世代(コマースクリエイター/旧管理画面)、複数ASPを運用する際のルール設計を誤ると、成果の取りこぼしや重複計測が発生しやすくなります。その結果、実態が把握できないまま不要なコストだけが増えてしまうリスクがある点には注意が必要です。

 

アフィリエイトは正しい設定や適切な運用ができなければ成果が出ません。この記事では、フューチャーショップでアフィリエイトを行う方法・メリット・成功のコツを解説します。報酬設計・タグミス防止についても解説しているので参考にして下さい。

 

フューチャーショップでアフィリエイトする方法

フューチャーショップアフィリエイト

フューチャーショップでアフィリエイトを行う方法は2種類あります。

  • ASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダ)を使う方法
  • 自社アフィリエイト機能を使う方法

 

フューチャーショップのアフィリエイト機能は、主要ASPと標準連携でき、注文完了・会員登録完了など複数の成果地点に成果タグを設置できる点が特徴です。受注金額や会員IDなどを置換文字でタグに渡せるため、成果精度が高くLTV分析にも活用できます。ただし、フューチャーショップには「コマースクリエイター」と旧管理画面が併存しており、使える置換文字やタグの設置箇所が異なるため移行時の設定ミスが頻出し安いことは注意が必要です。

 

また、以下の技術面・運用面のリスクがあることは知っておきましょう。

  • タグの文字数制限
  • 複数ASP利用時の重複成果
  • 不正成果への対応

 

タグの文字数に制限があると、情報が途中で切れてしまい正しく成果が記録されません。 本来売れているのに成果がカウントされず、協力してくれたパートナーへの報酬が未払いになります。これが続くとパートナーからの信頼喪失のリスクがあります。複数ASPを併用すると成果が重複し二重払いが発生することも。不正注文を成果として計測してしまい損失が生じる可能性があります。これらはフューチャーショップ固有の問題ではなく、アフィリエイト運用における共通課題です。

 

これらを防ぐには、ASP側とフューチャーショップ側の手順を照合したうえでタグを適切に設置し、テスト注文で成果計測を必ず検証することが重要です。さらに、媒体審査や成果承認フローを社内で明確化し、成果対象金額(送料・クーポン等の扱い)やcookie期間のルールを事前に設計することで、無駄な成果報酬の発生を防ぎ安定したアフィリエイト運用が可能になります。

 

ASPは最も導入が簡単で、短期間で成果を出しやすいのがメリットですが、自社アフィリエイトはASP手数料が不要で柔軟な運用が可能になるのが魅力です。それぞれの設定方法や注意点を確認していきましょう。

 

萩原竜希

萩原竜希

ASPと自社アフィリエイト機能のどちらが適切かは、扱う商材や予算、パートナーの有無で判断すると失敗しにくいでしょう。まずASPで小さく始め、成果が出たら自社アフィリエイトに移行する2段階方式も有効です。

 

アフィリエイトASP

アフィリエイトASPを利用する場合、フューチャーショップ側でタグを設置しASPと成果データを連携させるだけでアフィリエイトを運用できます。最も導入が簡単で、短期間で成果を出しやすいのが特徴です。

 

ASPは広告主(EC事業者)とアフィリエイター(ブログ・SNSなどの運営者)を橋渡しするプラットフォームです。フューチャーショップでは、A8.netやバリューコマースなど主要ASPの専用マニュアルや設定ガイドが整備されているため、タグミスが起きにくく導入ハードルは低いです。

 

以下、一般的なASP導入の流れです。

  1. ASPに広告主として登録
  2. 成果地点を設定する(購入完了ページなど)
  3. フューチャーショップ管理画面で「アフィリエイトタグ」を設定
  4. 注文完了ページにタグを自動反映させる
  5. テスト注文で正常に計測されるか確認

 

設定後はテスト注文を行い、成果が正しく計測されているか必ず確認しましょう。特に重要なのは、タグが重複発火しないよう制御することです。

 

ASPにはすでに多くのパートナーが登録しているため、自社で開拓しなくても集客網をすぐに広げられるメリットがあります。特にアフィリエイトが初めてのEC事業者は、導入が速くパートナーを増やしやすいASP運用から始めるのが最適です。

 

萩原竜希

萩原竜希

どのASPと契約するのが良いのか判断に迷ったら、各ASPと打合せをして担当者の提案、やる気を確認してから判断することをオススメします。

 

自社アフィリエイトシステム

自社アフィリエイトは、ASPを通さずパートナーと直接契約し成果報酬を支払う仕組みを構築する方法です。

 

自社アフィリエイトの最大の利点は次のとおりです。

  • 手数料が大幅に削減できる(ASP利用時の20〜30%を不要にできる)
  • 独自の成果条件を柔軟に設定できる
  • インフルエンサー/特定メディア向けの特別単価を提示しやすい

 

導入手順は以下を参考にして下さい。

  1. フューチャーショップの「自社アフィリエイト機能」を有効化
  2. パートナー向けのID・リンクを発行
  3. 注文完了ログで成果を自動判定
  4. 月次で成果精算し、取引先に報酬を支払う
    参考:アフィリエイト設定

 

特定のインフルエンサーや一部メディアと深い関係を築きたいEC事業者には、自社アフィリエイトシステムが特に向いています。報酬体系や評価条件を柔軟に調整できるため、ブランドの販売戦略に合わせた運用が実現できます。コストをおさえつつパートナーと協力関係の強化を同時に行いたいECに最適な手法です。

 

萩原竜希

萩原竜希

スポットでインフルエンサーやYoutuberと取引したい場合にも自社アフィリエイトは有効です。成果の計測システムも複数あります。

 

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フューチャーショップでアフィリエイトをするメリット

フューチャーショップアフィリエイト

フューチャーショップはアフィリエイトとの相性が非常に良いです。

  • 1つの管理画面で広告・アフィリエイトを一元管理
  • 主要ASPとの連携が容易
  • 売上型・申込型の両方に対応

 

萩原竜希

萩原竜希

フューチャーショップはアフィリエイト標準機能が充実し、成功報酬型でコスト効率が高いのがメリットです。

 

1つの管理画面で広告・アフィリエイトを一元管理

フューチャーショップでは管理画面のプロモーション設定から、アフィリエイト成果タグに加えGoogle広告やMeta広告の基本的な計測タグをまとめて設定できますこれにより成果計測の設定箇所を集約でき、タグの貼り間違いや更新漏れといった運用リスクを抑えやすくなります。

 

また、アフィリエイトと広告の成果計測を同一基盤で管理できるため、社内オペレーションの属人化を防ぎやすい点も特徴です。

 

高度な分析やサーバーサイド計測には外部ツールとの併用が必要ですが、基本的な広告・アフィリエイト計測をシンプルかつ安全に運用できる点はフューチャーショップの大きな強みと言えます。

 

主要ASPとの連携が容易

主要なASPとの連携が容易であることもメリットですフューチャーショップは、A8.net・バリューコマースなど主要ASPとの連携を前提とした設計になっているからです。公式マニュアルにはASP別のタグ例や設定手順が整理されています。成果タグに必要な置換文字も仕様として明確に定義されているため、ゼロからタグ設計を行う必要がなく初期導入の負荷が非常に低い点が特徴です。

 

また、ASPには既に多様なパートナーが登録しており、広告主は募集を通じて自社商品に合った媒体と提携しやすい環境が整っています。

 

適切な条件設計と訴求準備を行えば、初めてアフィリエイトに取り組むショップでも比較的スムーズに運用を開始できる点は大きなメリットと言えるでしょう。

 

売上型・申込型の両方に対応

フューチャーショップは、購入完了(売上型成果)はもちろん、会員登録・メルマガ登録・定期コース申込などの申込型成果にも対応しており、1つのショップ内で複数の成果地点を柔軟に設計できることが強みです。

 

成果地点を細分化できることで、

  • 「まずは会員登録を成果にし、質の良い見込み顧客を集めたい」
  • 「定期コース申込みのみ成果対象にしてLTVの高い顧客獲得に集中したい」

など、ファネル戦略に合わせたプログラム設計が可能になります。また、置換文字で会員IDや注文金額を正確にASPへ渡せるため、成果精度が高く不正成果の検知やLTV評価との紐付けも実施しやすい点が特徴です。幅広く質の高い施策がしやすく、戦略的なアフィリエイト運用が可能になります。

 

フューチャーショップでアフィリエイトをするデメリット

メリットが多い一方で、フューチャーショップでのアフィリエイトには構造上の注意点とリスクがあります。

  • コマースクリエイター移行時のタグ設定ミス
  • 複数ASP利用による成果の重複発生
  • 成果対象金額の定義ミスによるコスト増
  • 運用体制の不明確さによる放置リスク

 

コマースクリエイター移行時のタグ設定ミス

フューチャーショップでは、旧管理画面から新管理画面「コマースクリエイター」へ移行する際に、アフィリエイトや広告タグの設定を誤るリスクがあります。旧管理画面と新管理画面では、タグの設置場所や利用できる置換文字(例:注文番号や金額など)が異なるからです。

 

従来のタグをそのままコピーして使うと、成果が正常に計測されなかったり、誤った値が送信されたりする可能性があります。特に、注文完了ページや会員登録完了ページでのコンバージョン計測タグは注意が必要です。

 

これを防ぐには、フューチャーショップが提供する「置換文字対照表」を参考に、旧画面で使用していたタグを新しい仕様に合わせて再設計・再設定することが不可欠です。また、タグ移行後は必ずテスト注文を行い、ASPや広告プラットフォーム側のレポートで正確に成果が反映されているかを確認することが重要です。広告タグやアフィリエイトタグをGTMなど外部ツールで管理している場合も、影響範囲を必ず確認しましょう。

 

適切な移行と検証により、計測漏れや広告費の無駄を防げます。

 

複数ASP利用による成果の重複発生

複数のASPを同時に利用すると、フューチャーショップでは1つの注文に対して複数の成果タグが発火し、同一注文が複数ASPで成果として計上されてしまう重複発生リスクがあります。

 

この原因は以下です。

  • フューチャーショップが任意アフィリエイトタグを複数追加できる仕様
  • ASP側のクッキー判定やラストクリックルールが異なる

 

たとえば、ユーザーがA8.net経由で訪問し、後日バリューコマース経由で再訪して購入した場合、設定次第では両方で成果が出る可能性があります。広告主にとっては、成果報酬の二重支払いにつながりROIが大きく悪化します。

 

対策としては、ASPごとに役割を明確化し、媒体種別で使い分けるルールを設けることや、ASP側の重複成果防止機能や優先クッキー設定を正しく利用し、特定チャネルを除外する仕組みも効果的です。さらに、必ずテスト購入を行い、どのASPに成果が帰属するかを事前に確認することで運用開始後のトラブルを未然に防ぐことができます。

 

成果対象金額の定義ミスによるコスト増

フューチャーショップでアフィリエイトを運用する際、特に注意が必要なのが成果対象金額の定義ミスによる不要なコスト増ですASPは成果報酬を「成果対象金額 × 成果報酬率」で計算しますが、この成果対象金額に何を含めるかを誤ると、本来支払う必要のない高額な報酬が発生するからです。

 

例えば、

  • 送料
  • ラッピング代
  • ポイント利用分
  • クーポン値引き後の金額

などを正しく除外せず、フューチャーショップ側で誤った置換文字(例:税込総額)をタグに設定してしまうと、ASP側には実際より大きな購入金額が送信され成果報酬が膨らむことがあります。また、定期購入や複数商品購入時にも、個別金額と総額の扱いを誤ると過大計測が起きやすくなります。

 

こういったコスト増を防ぐには、ASP側が定める「成果対象金額の定義」(送料除外・税抜・クーポン控除後など)を必ず確認し、フューチャーショップの置換文字をそれに合わせて正確に選択することが不可欠です。さらに、テスト注文を行いASP管理画面に送られる金額が正しく一致しているか事前チェックすることで、想定外のコスト発生を防ぐことができます。

 

運用体制の不明確さによる放置リスク

フューチャーショップはアフィリエイトタグを簡単に設置できるため、導入のハードルは低い一方で、運用体制が曖昧なまま放置されやすいという大きなデメリットがあります

 

特に問題となるのは、

  • 媒体審査(どんなサイトに掲載されているかのチェック)
  • 不正成果の確認
  • 成果承認作業

などを誰が担当するかを明確にしないまま運用を開始してしまうケースです。その結果、質の低い媒体からの流入や、クーポンサイト・指名検索の本来支払う必要のない成果が増え、気付かないうちに成果報酬だけが膨らむブラックボックス状態になっていきます。

 

また、レポート分析が行われないことで、高LTVユーザーを送客している優良媒体の発見も遅れ、アフィリエイト全体のROIが悪化します。

 

このリスクを避けるには、媒体審査・タグ管理・成果承認・月次分析などの役割を明確化し、最低でも月1回の成果チェックを行う運用フローを整備することが不可欠です特に少人数運営のECでは「誰も見ていない状態」が発生しやすいため、役割を人ではなく業務単位で定義することが重要です。こうした体制づくりが、アフィリエイト費用の最適化と不正防止の両面で大きく効果を発揮します。

 

萩原竜希

萩原竜希

アフィリエイトは仕組みを整えれば低リスクで集客を強化できる施策ですが、適切な運用が伴わないとリスクが大きくなると理解しましょう。

 

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フューチャーショップでおすすめのASP

フューチャーショップと相性が良く、計測や導入が容易なASPを紹介します。

下記の比較表は、導入しやすさ・パートナー数・サポート品質を基準に評価しています。

ASP名導入の簡単さ手数料アフィリエイター数特徴向いている店舗
A8.net30%国内最大規模物販案件が強い・初心者向け美容系・健康食品・雑貨
もしもアフィリエイト30%初心者多めAmazon提携が強い・小規模EC向け、導入コストが低い小物・日用雑貨
バリューコマース31.5%SEO強者多いデータフィード広告も強い・ECに強く計測安定性が高い家電・ガジェット
アクセストレード要問合せIT系に強いサービス系向けWebサービス・サブスク

主要ASPはそれぞれ強みが異なります。

 

A8.netは国内最大規模で物販系に強く、初心者向けで美容・健康食品・雑貨と相性が良いという特徴があります。もしもアフィリエイトは導入しやすく、小規模ECやAmazon提携を活用したい店舗に適し、バリューコマースは計測の安定性が高く、SEOに強いアフィリエイターが多いため家電・ガジェットと相性が良いです。

 

すぐに成果を出したいならA8.net、安定的な計測とEC向けの施策を重視するならバリューコマースがおすすめです。アクセストレードはIT・Webサービス系に強く、サブスクやサービス提供型のECに向いています。

 

おすすめのASPについては>>おすすめのアフィリエイトASPの記事で詳しく解説しています。

 

フューチャーショップでアフィリエイトを成功させるコツ

フューチャーショップアフィリエイト

フューチャーショップでアフィリエイトを成功させるためのコツを確認しておきましょう。

 

  • KPIはCPAではなくLTV基準で設計する
  • 成果地点を複数設計し、ファネル別に最適化する
  • タグ・計測設計を最適化し漏れない仕組みを作る
  • 媒体審査・不正チェックを定期運用に組み込む
  • 他チャネルとのカニバリを避ける全体最適の設計をする

 

KPIはCPAではなくLTV基準で設計する

アフィリエイト運用では、獲得単価(CPA・CPO)だけで成果を判断をしないことが重要です。なぜなら、媒体ごとに送り込む顧客の質が大きく異なり、初回購入だけでは優良メディアかどうか判断できないためです。

 

LTVが低い媒体の典型は、ポイントサイトやクーポンサイトです。これらは「商品が欲しい」ではなく「ポイントが欲しい/安いから買う」という動機で購入が起きやすく、初回成果は出ても2回目以降が続きにくい傾向があります

 

フューチャーショップでは、注文番号や購入金額を成果情報として取得できるため、初回成果と自社側の購買データを突合することで媒体ごとのLTV傾向を把握できます。これにより、初回獲得数ではなく長期的に利益を生む媒体を正しく評価することが可能になります。

 

アフィリエイトは成果報酬型であるため、利益管理を疎かにすると媒体側に支払う報酬だけが増え広告主側の利益が失われる構造になりがちです。

 

最初からLTV基準で評価指標を設計し、粗利率・継続率・定期率などを踏まえた利益ベースの資金設定を行うことが最重要ポイントとなります。

 

成果地点を複数設計し段階別に設定する

成果地点を複数、段階別に設定することも重要です。明確に成果地点が設定されていないと費用対効果がわからないからです。

 

フューチャーショップでは、注文完了だけでなく会員登録完了や定期申込完了など複数の成果地点にタグを設置できます。これにより、事業フェーズに応じて、どの行動を重視すべきかを可視化し戦略設計に活かすことが可能です。

 

たとえば、会員獲得を強化したいフェーズでは「会員登録完了」を成果地点に設定し、見込み顧客プールを拡大する施策が可能になります。一方、LTVを重視するフェーズでは「定期申込完了」や「初回購入完了」を成果地点に設計して、利益貢献度の高い成果だけを対象にできます。

 

なお、ASPで実際に報酬支払対象とする成果地点は原則1つであるため、補助的な成果地点は分析目的として活用し、支払成果とは明確に切り分けて設計することが重要です。

 

成果地点の設計が曖昧なまま運用を始めると、本来重視すべき成果とは異なる行動が成果としてカウントされ、費用対効果が見えなくなるリスクがあります。事業フェーズに応じて成果地点を明確に定義し、媒体に対してどの行動を評価するのかを正しく提示することが成功につながります。

 

タグ・計測設計を最適化し漏れない仕組みを作る

アフィリエイトの成果漏れは、最も大きな運用リスクのひとつです特にフューチャーショップの場合、旧管理画面とコマースクリエイターで使用できる置換文字やタグの設置箇所が異なるため、移行時にタグをそのままコピーすると成果計測が正常に行われないケースが多くあります。

 

また、成果対象金額の置換文字を誤ると、意図しない金額がASPに渡り過剰成果や過小成果が発生しコスト管理に支障が生じます。さらに、複数タグ同時利用時に順序が間違っていると正しく発火しないこともあります。

 

このような問題を避けるには、成果タグの構造を正しく理解し、置換文字・出力位置・成果地点を明確に再設計する必要があります。設定後は必ず「テスト注文」を実施し、ASP管理画面で正しい成果値が反映されるかをチェックすることで、計測漏れを未然に防ぐことができます。特に移行直後やタグ変更時は、一度だけでなく数回のテスト注文を行い、金額や件数が安定して反映されるかを確認することが重要です。

 

媒体審査・不正チェックを定期運用に組み込む

アフィリエイターの審査や不正チェックは定期的に行うことが重要です。アフィリエイト運用の失敗原因の多くは「放置」だからです。

ASP側に媒体募集を任せきりにすると、ブランドと相性の悪いサイトやクーポンサイト・ポイントサイトなど意図しない媒体からの成果が急増します。これらは新規顧客の獲得にはつながりにくく広告費だけが膨らみます。また、虚偽の会員登録や自己アフィリエイトなど不正な成果が紛れ込むことも珍しくありません。

 

フューチャーショップでは、会員情報と成果情報を突き合わせることで不正の検知が可能ですが、運用者がチェックしなければ意味がありません。

 

成功させるには、

  • 媒体審査(どのサイトが掲載しているか)
  • 成果承認ルール(何を承認・否認するか
  • 不正パターンの監視

などを、月次運用の標準プロセスに組み込むことが重要です。これにより、媒体品質を維持し、成果報酬の無駄支出を防ぐことができます。特に定期購入や会員制ECでは、初回成果だけでなく継続状況や解約率も含めて媒体を評価する視点が重要です。

 

他チャネルとのカニバリを避ける設計をする

アフィリエイトの成果計測はラストクリックルールで行われることが多く、リスティング広告やSNS広告と成果が競合(カニバリ)しやすい構造があります。

 

たとえば、ユーザーがGoogle検索広告で訪問した後、クーポンサイトを経由して最終購入した場合、成果はアフィリエイト側に帰属します。これは広告投資の効率悪化につながる典型例です。こうした問題を避けるには、チャネルの役割分担を明確にする必要があります。

 

  • 指名検索は成果対象外
  • 比較サイトだけ成果対象
  • SNS広告と併用する場合の優先ルール

など、事前の運用ルール設計が必須です。

 

さらに、Cookie期間の設定や除外ドメインの設計によって、どのチャネルに成果を渡すべきかを制御できます。ただし、Cookie設定や除外ルールによる制御には限界があります。数値だけでなく、媒体の役割や増分効果を踏まえた判断が不可欠です。アフィリエイトは単独ではなく、チャネル全体のROAS最大化という視点を持つことが大切です。

 

フューチャーショップのアフィリエイトはsuccessfeeで

フューチャーショップアフィリエイト

フューチャーショップでアフィリエイトや紹介パートナー施策を拡大したい店舗にとって、successfeeは非常に相性の良いツールです。

 

successfeeは計測・契約・支払い管理をまるごと仕組み化できる成果報酬型パートナー管理ツールです。

通常のアフィリエイトASPだけでは広げにくい、

  • インフルエンサー紹介
  • 卸先の成果管理
  • 店舗パートナープログラム
  • 常連向け紹介制度

などを含む広告以外の販路も成果報酬で巻き込めるがsuccessfeeの最大の強みです。

 

通常のASP型アフィリエイトでは扱いきれない領域を包括できるため、フューチャーショップ運営者が販路の幅を一気に広げたい場合に特におすすめです。

 

successfeeの特徴は以下です。

  • コンバージョンを簡単に計測できる
  • 成果報酬契約を簡単に作れる
  • 報酬支払を自動化できる

 

コンバージョンを簡単に計測できる

successfeeは専用の計測タグを設置するだけで、パートナーごとの成果(購入・申込)を正確に可視化できます。フューチャーショップはタグ設置の自由度が高いので、successfeeのトラッキングコードとの相性も良く、インフルエンサー別・卸先別・キャンペーン別など細かな成果管理が可能になります。

 

  • 「URLを渡すだけで計測開始できる」
  • 「成果発生のリアルタイム把握ができる」

上記が可能なので、アナログだった紹介プロセスをデジタル化し、データに基づいたパートナー施策のPDCAを圧倒的に加速させます。

 

成功報酬契約を柔軟に作れる

successfeeでは、パートナーごとの成果報酬率・対象商品・集計条件などをオンライン上で設定でき、煩雑な契約書管理をせずに成果報酬制度を運用できます。

 

これにより

  • インフルエンサーに◯%
  • 卸先には定率バック
  • 特定商品のみ成果対象

のような柔軟なパートナー制度をすぐに構築できます。

 

従来は紙やメールベースで行っていた紹介契約や成果管理がオンライン化され、運用負荷を大きく下げられるのはフューチャーショップ運営者にも大きなメリットです。

 

報酬支払いの自動化ができる

成果発生 → 承認 → 報酬支払いまでをsuccessfeeでは一元管理が可能です。これにより、月次での振込管理やパートナーごとの報酬計算が不要になります。また、支払い明細の発行や控除処理も自動化されるため、フューチャーショップ側の会計・管理コストが大幅に削減できます。

 

複数のインフルエンサーや代理店を扱う店舗では、支払いの自動化は大きな効率化ポイントとなり、パートナー施策を拡大しても運用が破綻しません。

 

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まとめ

フューチャーショップのアフィリエイトは、低リスクで集客を強化できる施策です。成功報酬型で無駄がなく、ASPや自社アフィリエイト機能の導入が容易なことが理由としてあげられます。A8.net・バリューコマースなど、主要なASPとの連携仕様が用意されているので手軽に導入が可能です。一方、自社アフィリエイトシステムを導入すれば、独自の成果条件の設定など柔軟な運用ができます。

 

フューチャーショップのアフィリエイトで成功するためには、適切なパートナーを選定し信頼関係を築くための報酬設計が重要です。成果を正確に計測するためにはタグ精度を管理するのも必須です。

 

successfeeは通常のASP型アフィリエイトでは扱いきれない領域を包括することが可能です。フューチャーショップ運営者が販路の幅を一気に広げたい場合に特におすすめです。

 

著者情報
萩原 竜希
Hagiwara Ryuki
萩原 竜希
COO
EC支援業界において約20年間の豊富な経験あり。数百社に及ぶECサイトの立ち上げから成長までを支援し、多岐にわたるビジネスモデルと市場の課題に深く関わる。長年の実務経験と、パートナーシップによる価値創出への強い情熱により、成功報酬型業務提携ツール「successfee」の事業を推進。